子供と一緒にフランス旅行④:高地放牧の牛たち :母と息子のドライブ旅行

アイキャッチ_短_旅行記4_牛

母と息子のピレネー山脈ドライブ旅行:高山放牧の牛との出会い 

ピレネーでドライブ旅行の2日目は、
拠点のコテレからスペインに近いアルトゥーストへ片道81kmのドライブでした♪

運転ルート_コトレ―Artouste (600x252)
 
81km。遠いけど、カーナビ君が優秀でルンルン!って思ったら…。  
通行止めの道に案内された~!ガーン。

あの~、カーナビさん、
山に迂回路なんて無いですけど~(汗)

何度も人に道を尋ねて、
なんとか無事に迂回ましたが…。
精神的に疲れ果てました~(笑)

 

アルトゥーストで牛たちに出会う

Artousteに到着するとガロンゴロ~ン♪♪
と生まれて初めて聞く音が聞こえました。
 
そこで、音のする方を息子と見ると・・・。
「牛だ~~!」「わぉ~(◎o◎)」
 
 
夏限定で高地放牧をされる牛たちが、
山を登ってきたのです!
 
すご~い、迫力満点!
  
この牛たちって、チーズ教室で聞いたアルパージュの牛なのかしら? 
ピレネーで出会えるなんて、ラッキー


ちなみに、調べてみたら、
高山放牧は6/15を基準にスタートするのが伝統なんだそうです。

この日は6/17なので、運が良かった~!

牛たちはこの日から9月まで山の牧場で過ごすし、次に会えるのは晩秋に下山してくる牛ですから…。
6/17のあの瞬間に出会えた偶然に感謝です☆


さてさて。
目の前の牛を眺めながら、
私の心は美味しいアルパージュのチーズを見ていました(笑)
いつでも、どこでも、私は食いしん坊です♪
 
いつか、シャレ(チーズ造りの山小屋)を訪ねてみたいな~。

 

思い出の風景とチーズ

この牛たちのミルクで作るチーズが食べたいなと思い始めてます。
まずは、名前を調べないとね。

  
もし可能なら、
2015年、エテ(été:夏)のチーズを取り寄せしたいな~
 
本当にアルパージュ・チーズを作っているかもしれないですよね!
もし、アルパージュがあったら感激です!
(注:用語説明は記事の最後にあります)

思い出の風景がチーズとなってお皿に乗っているって面白そう~♪
楽しみです。
日本で買えるといいな~。

コトレ-00338 (640x360)


ここで、フランス語プチレッスン♪

アルパージュ(Alpage)とは:

標高1500m以上の高地で放牧される一群れの牛のミルクを原料とし、夏の間だけチーズ造りの山小屋(シャレ)で伝統的製法を使って作られるチーズのことです。
  


牛たちは雪解けの6月から牧草や花をのんびりと食べながら、段階的に山を登りながら次の牧場へと移動し、高地に初雪が降る9月には登山時に食べた牧草の2番草を食べながら山を下りて冬を過ごす牧場へと帰って行くというのがフランスの伝統的な高山放牧スタイルです。
 


山でのんびりと過ごし、豊かな牧草と草花のおかげで、冬とは比べものにならない乳量と乳質が得られるそうですょ。
 


放牧の期間は約150日間。
全てが自然の調和の中で営まれるチーズ造り。

 

夏に作られるチーズはフランスで特別な格付けがされて、他の季節のチーズと区別されています。

 
・エテ:6~10月末に放牧中の牛のミルクで生産したチーズ。ミルクは各群れのものが混ぜられます
 
・アルパージュ:標高1500m以上の高地で放牧される一群れの牛のミルクを原料とし、夏の間だけ山小屋(シャレ)で作られます。エテより数段希少で高価なチーズです。

 

伝統チーズ製法へのこだわり。
夏のチーズを格付けする品質へのこだわり
夏のチーズを愛するフランス人の心

 
旅を通してフランスの豊かな食材の源を体感できた事は私の大事な財産となりました。
ピレネーへは必ずグルメ旅行へ再訪したいと思います!

 

次回は旅のメインイベント!
Artousteから乗車した標高2000mを走る高山列車をご紹介しますね。


 

ピレネー山脈へ旅行計画中の皆様へ:防寒対策の勧め

↑子供の服装をご覧ください。
6月17日の午後4時ごろです(笑)

 
この日は霧が出て寒い一日でした。
日本の家を出る直前に直観的にフリース、マフラー、手袋、耳当て付きの帽子をスーツケースに詰め込んできたのですが、とても役に立ちました。
100円ショップで買ったレインコートも活躍しましたょ。(使用後に見知らぬご家族にプレゼントしたら喜ばれました♪)

これらが無かったら…。
考えるだけでも恐ろしいですが、
この日の予定を楽しむどころか、
冷たく悲しい一日に終わったと思います。
 
そして、子供は体調を崩していたでしょう。
 
ピレネーでは気温と体感温度が違いました。
同じ一日の中でも太陽が輝くと汗ばむ陽気ですが、霧が出たり雨が降ると震える寒さで何もできなくなります。

ちなみに、この翌日は半そで1枚でも暑くて真っ赤に日焼けするほど日差しが強い日でした。

山は本当に予測不可能です。
 
直前のWeb天気予報は話半分に止めて、
寒さ対策をしっかりしてください。

 
旅の荷物は出来るだけ少なくしたい。
分かります。私もそのタイプです。

でも、お子さんの防寒はしっかりと備えることをピレネーを旅した経験者としてお勧めします。
大人はなんとか我慢できますから…。


あと、現地では手軽に色々買えるショップを見かけませんでしたので、日本から備えをしてくださいね。

 
皆様の旅が素晴らしい思い出となる事をお祈りいたしております。


よろしければ、こちらもご覧くださいませ。
フランス旅行記①:子ども目線の旅
フランス旅行記②:母と息子の2人旅
フランス旅行記③:ピレネーで羊に出会う


スケジュールへのリンク お問い合わせaquab01-001

メールにて連絡をご希望の方は info@okadayuri.com までよろしくお願いいたします。

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この記事の著者

岡田 有里

岡田 有里料理研究家

アメリカ留学を経て外資大手企業でシステムエンジニアとして勤務。2001年に結婚を機に沖縄へ移住し、その後単身パリへ渡りL’École Ritz Escoffierにてフランス菓子を学ぶ。独自の感性でプロデュースするモダンで気品のある空間表現とトータルなおもてなしスタイルの教室は長年のファンが多く、現在は食の楽しみや安全をテーマに執筆やイベント活動も行う。 
岡田有里料理・フランス菓子教室主宰 http://www.okadayuri.com
ママそら沖縄支部代表  https://www.facebook.com/mamasola.okinawa

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